内 科
内視鏡検査苦しくない胃カメラ、痛くない大腸カメラ。検査の不安を解消して早期発見、早期治療。
胃カメラ・大腸カメラについて
「おえっとなる」「検査が苦しかった」…
敬遠されがちな消化管の検査ですが、十分な鎮静を行なうことで苦痛なく検査をうけることができます。
小さな病気を見つけるためのせっかくの検査が不十分なかたちで終わってしまっては意味がありません。
「安全で正確な検査」を実現するためにも十分な鎮静で苦痛なく検査をうけてみませんか?
ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌の除菌について
- ピロリ菌とは?
- ピロリ菌 (ヘリコバクター・ピロリ … Helicobacter Pylori) はヒトの胃の中で生息し、幼少時に口から感染すると考えられています。
長年にわたってヒトの胃に棲みつく細菌で、胃粘膜に炎症を起こし、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になることがわかっています。
感染率は先進国で低く、発展途上国で高い傾向にありますが、日本は例外的に高く、国民の半数が感染しているといわれ、とくに 50 歳代以上の年代では 70-80 % の人が感染していると推測されています。
- 病気との関係
- 2009年に日本ヘリコバクター学会から発行された「H. pylori感染の診断と治療のガイドライン」では、ピロリ菌感染に関連した疾患をまとめて「ピロリ菌感染症」と呼び、全てのピロリ菌感染症に対する除菌治療が推奨されています。
この中で、臨床的に重要なのは胃潰瘍・十二指腸潰瘍であり、ピロリ菌を除菌すると潰瘍の再発はほとんどなくなります。そのほかの疾患としては、胃・十二指腸疾患のみでなく、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)や鉄欠乏性貧血など、胃と関係ないと思われる疾患にもピロリ菌が関連していることが判明しています。
- ピロリ菌と胃がん
- ピロリ菌と胃がんの関係が明らかになってきました。
ピロリ菌のいる人といない人を毎年胃内視鏡検査をして、胃がんが発生する割合を調べた研究があります。
ピロリ菌のいる人は約 8 年間の間に 3% の人に胃がんが発生し、感染していない人はひとりも発生しなかったことがわかりました。
また、ピロリ菌を薬で治療 (除菌) すると胃がんの発生が予防できることが証明されています。
ただし、除菌に成功しても胃がんになる可能性が 0% になるわけではありませんので、除菌成功後も定期的な胃がん検診は必要です。
- ピロリ菌外来の診療内容
- これまでは胃潰瘍など特定の疾患を有する患者さんにのみ保険診療での除菌療法が認められていましたが、平成 25 年 02 月 21 日より胃カメラで胃炎の所見を認め、さらにヘリコバクターピロリが陽性と検査にて判断された患者さんには保険診療で除菌が可能となりました。
ただし、胃カメラは必須の検査となります。胃カメラの実施なしで保険診療を行なうことは現時点では認められていません。